現在の情報化社会では色々な歯磨き方法が知れ渡っていますよね。
私も歯科衛生士である以上
バス法、バス改良法、フォーンズ法、スクラビング法などなど
基本的な歯磨き方法というものは学んできました。

じゃあ結局どの方法が一番いいの?
と思われる方に必見!!!
今回、何人もの患者さんの歯周病治療やメンテナンスに携わってきたものとして
「これを抑えておけばとりあえず大丈夫!」という歯磨き部位を
出来るだけ簡潔にお伝えしていきます!
これを毎日実践できればきっと歯周病予防、虫歯予防に効果が出てきます!
では、まず結論から!
《結論》
⇨磨き方は何でも良い。以下の部位の歯垢を確実に除去すること!
①歯と歯茎のきわ ⇨歯周病予防
②奥歯の噛む所、上の前歯 ⇨虫歯予防
③歯の間 ⇨歯周病、虫歯予防
以下に詳しくお伝えしていきますね!
歯周病予防では歯と歯茎のきわの歯垢をしっかり除去すること!
とにかく大人の歯磨きでは「歯周病予防」が第一です!
日本臨床歯周病学会では30代以上の約80%は歯周病になっているとのことです。
下図の歯と歯茎のきわ(歯頚部・しけいぶ)は、とにもかくにも歯周病予防において
必ず磨くべき部位です。

ここに歯垢が残ると歯垢中に存在する歯周病細菌により、歯茎に炎症が起きて
歯周病が進行していきます。
では、「この部位はどう磨けばいいのか?」
これは通われている歯科医院によりおすすめの磨き方は変わってきます。
ただ私がお伝えしたいのは、すべての部位において
磨きたい部位(今回の場合は歯と歯茎のきわ)の歯垢が除去出来れば
どんな磨き方でも良い!ということです!
ただ「それだけでは分からない!」と思われる方には
基本的な磨き方「歯に対して歯ブラシを真っ直ぐに当てて歯ブラシを小刻みに横に動かす」
という簡単な歯磨き方法をおすすめします!(下図参照)

ちなみに歯周病に関しては痛みやしみなどの自覚症状が現れることが
少ないため、自分が歯周病になっている自覚がないことが多いです。

自分は歯磨きしても血が出ることはないな〜

歯の間にものが詰まることなんてないです。
と思われている方も多いと思いますが
こんな方でも歯周病検査をすると「実は歯周病になっていました」
ということは本当に日常茶飯事です。
歯周病になっているかどうかは自分では判断することは出来ず
「歯周病検査」や「レントゲン撮影」を行い、診断される必要性があります。
ズバリ直近3ヶ月、歯科医院で歯科検診を受けて歯茎の状態は良好と言われましたか?
この質問に「YES」と答えられた方は素晴らしいです!今まで通りの歯磨きを
続けて下さいね!^^
この質問に「NO」もしくは「分からない」と答えられる方はそれだけで
歯周病、もしくは歯周病予備軍です!
一度かかりつけの歯科医院にて歯周病検査をされることををおすすめします。
虫歯予防では、リスクの高い奥歯の噛む所、上の前歯の歯垢をしっかり除去すること!
虫歯予防に関しては、とにかく歯垢が滞りやすい所が虫歯リスクが高い所です!
奥歯の噛むところは凸凹が多いことから歯垢が溜まりやすく(下図参照)

上の前歯は唾液が周りにくい部位のため歯垢が停滞しやすく(下図参照)
虫歯リスクが高いです。

この部位の磨き方も先ほど同様、歯垢が落ちていればどんな磨き方でも良いです!
ただやり方が分かりにくい場合は
磨きたい部位に歯ブラシを真っ直ぐに当て、細かく動かすことが
おすすめです。(下図参照)


歯周病、虫歯どちらもリスクが高い歯の間は糸ようじや歯間ブラシが必須!
歯の間は歯周病、虫歯共にリスクがとても高い部位です。

ただ以前にもお伝えしましたように、歯の間は歯ブラシだけでは約60%しか
歯垢を除去することが出来ません。(下図参照)

以上のことから歯の間は糸ようじや歯間ブラシが必須となってきます。
なぜなら「歯垢」という汚れはネバネバした細菌叢の塊であるため
基本的に機械的に擦らなければ除去することは出来ないからです。
そのため洗口液などのうがい薬では除去することが出来ず
擦って落とす必要性があります。

そのために必要なのがやはり糸ようじ、歯間ブラシになるのです。

じゃあ糸ようじと歯間ブラシのどちらがいいですか?
・・・と思われますよね?これもよく患者さんに聞かれるのですが
歯の隙間にはかなり個人差があるため、これは歯科医院にてどちらがベストか
聞いてみられるのが確実と言えます!
ただ参考としてお伝えするのであれば
基本的にどなたでも糸ようじは必須!
糸ようじがスカスカだと思われる方には歯間ブラシがおすすめ
⇨歯間ブラシはスカスカすぎず、かつキツすぎず、通すときに適度な抵抗が感じられる
サイズが望ましい。
(こちらも参考になさって下さい糸ようじ比較5種!おすすめはコレ!)


まとめ
以上のことを踏まえてのまとめは
とにかく歯と歯茎のきわ、歯の噛む所、上の前歯、歯の間の歯垢を確実に
除去することが重要であり、そのために糸ようじや歯間ブラシの
補助清掃用具は必須である!
その中でこの部位の歯垢を落とすことが出来れば歯磨きの方法には
こだわらなくても良いということです。
以上、皆さんの参考になれば嬉しいです!
皆さんが歯周病や虫歯をご自身でしっかり予防され
生涯ご自分の歯で楽しくお食事できることを心から願っています^^
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました!^^
コメント