糸ようじについては別記事にて投稿していますが
(糸ようじって難しいですよね?こちらも参考にして下さい)
そもそも問題・・・

自分に合うのが糸ようじ(フロス)か歯間ブラシか
わからないんです・・・
という方おられると思います。
実際、患者さんの中にいも「糸ようじ(フロス)を使って欲しいな」と思う方が
歯間ブラシを使っていたり
反対に「歯間ブラシを使って欲しいな」と思う方が糸ようじを使っていたり
することが多いと感じます。
ここでは糸ようじがおすすめな方、歯間ブラシがおすすめな方をそれぞれ
お伝えしていきます。
糸ようじがおすすめな方
- 歯の間の隙間が小さい方
- 歯のコンタクト(接点)部分に虫歯ができやすい方
- 歯周ポケット内にもアプローチしたい方
- 重なった歯並びの方

1つずつお伝えしていきます。
歯の間の隙間が小さい方
これは当たり前ではありますが、歯の間の隙間が小さい方
(特に歯ぐきが健康な方やお若い方などで歯ぐき下がりの少ない方)は
歯間ブラシではなく糸ようじがおすすめです。

隙間があまりないなら、糸ようじもいらないんじゃない?
これに関しては、そんなことはありません!
以前の記事にも挙げていますが、歯ブラシだけの歯磨きでは歯垢(歯にくっついた柔らかい細菌の塊)
の約58%しか落としきれないと言われています。
ここに糸ようじを追加することでこの1.5倍の約86%の歯垢が落ちると言われます。

歯のコンタクト(接点)部分に虫歯ができやすい方
歯科医院にて虫歯ができた時「どこが」虫歯になっているか聞いたことはありますか?
この虫歯が多発しやすい部位というのはもちろん歯磨きの仕方や食習慣などにより
個人差があるのですが「歯の間が虫歯になっています」と言われた方・・・
実は「歯の間」とは厳密には2種類あります。このどちらに虫歯があったのか
歯科医院にて確認してみて下さいね。
◇「歯と歯が接触している点」が虫歯になった方⇨下図の場合は左側 糸ようじがおすすめ
◇「歯と歯の間の隙間部分」が虫歯になった方⇨下図の場合は右側 歯間ブラシがおすすめ

似ているようで実は場所が全然違うことがわかってもらえるかと思います。
糸ようじと歯間ブラシは磨いている部分が「接点」と「隙間」と全く違うため
歯間ブラシが入る方に関してはどちらも使用するのがベストだと言えます。
歯周ポケット内にもアプローチしたい方
糸ようじは歯の間に滑らせるように歯の間に挿入すると歯周ポケット内にも
アプローチすることが出来ます。
ただ、歯ぐきが腫れている時などは悪影響になりますので
使用する時は歯科医院に相談してみて下さい。
重なった歯並びの方
歯並びが良くないと思われる方、いわゆる歯が重なっている方の場合
その重なった部分の歯垢が落ち切らずその結果、虫歯になったり、歯周病のリスクが
高くなります。
特に隙間がなく歯が重なっている部分には、歯間ブラシが入らない事も多いため
糸ようじの使用がおすすめです。


歯間ブラシがおすすめな方
- 歯の間の隙間が広い方
- 歯の根っこ(歯根面)が露出している方
- ブリッジが入っている方

歯の間の隙間が広い方
上の糸ようじの図で説明しましたが基本的に歯の間の隙間が広い方には
歯間ブラシがおすすめです。
ただサイズがスカスカすぎると歯垢落ちが悪い、窮屈すぎると歯ぐきを押し広げるため
(つまり歯ぐきが痩せる、歯ぐきを傷つける恐れがあるため)
サイズ選びに関しては歯科医院にて相談がおすすめです。
ちなみに歯間ブラシは4S〜LLまでとサイズ展開が豊富です。
またブラシタイプとゴムタイプのもの、I型のものと、L字型のものなど
形や素材も異なりますので、また後日別記事にて詳しく紹介していきますね。^^
歯の根っこ(歯根面)が露出している方
加齢や歯周病により、また歯磨きの力が強いなど様々な理由で
歯ぐきの位置が下がって歯の根っこ(歯根面)が露出している方は
磨く面積が広くなった分、歯ブラシだけの歯磨きでは不十分になってきます。
そのためやはり歯間ブラシの使用が理想的です。
(実際、歯の表面の歯磨きは十分にされていると感じる方でも
歯周組織検査(歯ぐきの溝の深さや歯ぐきからの出血の有無を調べる検査)を行うと
歯の間からのみ出血したり、歯の間のみ歯周ポケットが深いという方は多いです)

ブリッジが入っている方
これは歯がなくなった部分の治療法の一つであるブリッジ
(なくなった歯の手前と後ろの歯を削り、橋をかけるように歯を再建する治療)が入っている方
この治療をされると被せ物の隙間にものが詰まりやすく、かつ取れにくくなります。
被せ物が繋がっているため糸ようじが入らないので、歯間ブラシが必須であると言えます。

いかがでしょうか?
ご自分にあった補助清掃用具を使うことで効率的に歯垢を落とすことができると思います。
「これでいいかな?」「サイズどれがいいかな?」と思われるときは
やはりかかりつけの歯科医院に相談されることをおすすめします^^
以上参考になれば嬉しいです!
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