
歯石取りって痛いから行きたくないのよね
・・・

痛いなら歯石取りしたくないな・・・
歯石取りの際に時々患者さんに言われる「痛くないですか?」
この痛みについては、いくつかの原因があるのでお伝えしていきますね。
歯科医院のサイトではあんまり書いていなかった正直なところも
お伝えしていきますね^^;
まず痛みの原因を以下に挙げていきます。
- 歯茎の炎症による痛み
- 超音波スケーラー独特の振動による痛み
- 手用スケーラーによる痛み
- スケーラー刃部の切れ味が悪いことで起こる痛み
- 歯科衛生士の技術不足による痛み
- 歯石除去後の知覚過敏による痛み
一つずつ説明していきますね^^

歯茎の炎症による痛み
歯石取りの際に起こる痛みではこれが一番多いと考えられます。
歯石が沈着している付近の歯茎は炎症(赤みや腫れ)が起きてしまいます。
この炎症が軽ければそうでもないのですが、進行していくと歯茎が赤く腫れて
少しの刺激でも痛みが出やすくなります。
つまり、この状態の時に歯茎近くの歯石を除去すると「痛い」と感じてしまいやすいのです。
この場合は事前に、ある程度の炎症を落ち着かせる必要があるため
先に患者さん自身で歯垢(歯石になる前の柔らかい細菌の塊)を落とせるように歯磨き指導を行ったり
歯の歯面清掃(歯科医院専用の電動ブラシ)で歯の周りの歯垢を落とし
炎症を落ち着かせてから歯石を取る必要性があります。

歯石を取りに行ったのに何故か歯磨きの指導を受けた

歯石を取りに行ったらすごく血が出た
という方はこの状態であった可能性が高いです。
超音波スケーラー独特の振動による痛み
ほとんどの歯科医院で歯石取りの際に使用している超音波スケーラーと言われる道具。
このスケーラーはその名の通り超音波(25000〜40000Hz])の振動を使用することで硬い歯石を破壊し取り除いていきます。
上手に使用すると非常に効率的に歯石を除去することができるものですが
患者さんによってはこの振動が「痛い」「しみる」と感じる方がいます。
手用スケーラーによる痛み
手用スケーラーとは細かい歯石や、歯茎の中に隠れた細かい歯石を取るために使用する先端に刃がついた道具です。
このスケーラーを使用し歯石を引き上げる際に力加減によってはその刺激で痛みやしみを感じる方がいます。
スケーラー刃部の切れ味が悪いことで起こる痛み
スケーラーという道具は先端が刃になっているため、この切れ味が悪いと
何度も動かさないと歯石が除去出来ない⇨同じ部位を何度もこする必要がある⇨痛みがでる
ということが起きます。
この場合は痛みも去ることながら、施術に時間がかかるというデメリットもあります
歯科衛生士による技術不足
上記の2、3、4の痛みの大きな原因ともなっているのは
この歯科衛生士の技術不足です・・・。
これは歯科医院のホームページではあまり書かれていませんでした・・・・
”スタッフの技術不足”なのですから書かなくとも仕方ないですよね・・・。
術者の技術不足はお伝えしにくいものですが看護師でも美容師でもネイリストでも
技術職では技術者のスキルが相手に影響してくるのは当然ではないでしょうか?
・超音波スケーラーを適切な角度で使用できていない
・手用スケーラーを正しい圧や角度で使用出来ていない
・スケーラーが研げておらず鈍のまま、もしくは正しく研げていない
といった状態ですね
ただ専門職として当たり前ではありますが、私達も日々努力をしています。
(これもまたお勤め先の医院の方針にもよりますが、私の勤め先では外部セミナーへの参加は医院側の負担でいつでも参加することができるため、何度も実技セミナーに参加し日々精進しています)
そういった意味ではもし前回の歯石取りの時に少し痛みがあったとしても、また同じ痛みが起こるとは限りませんので、歯科衛生士の力を少し信じてほしいな・・・と思ったりもします。
個人的な意見ですみません・・・。
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歯石除去後の知覚過敏による痛み
これもよくあることですが、歯石除去をすることで今まで露出していなかった
歯の根っこ(歯根面)が露出し、その結果”知覚過敏”というしみる症状が出やすくなります。
これは歯石除去直後から起こることがありますが、数日で落ち着いてくることがほとんどです。
(これは歯石の量にもよるためかなり個人差がありますが、当院ではあまり起こらない方が多いと感じています。)
以上が歯石取りの痛みの原因となります。
痛みが出る可能性がある以上「歯石を取りたくない」と思われる方はおられると思います。
でも歯石取りにはそれを上回るメリットがあります。
一時的な痛みを恐れて歯石を放置してしまうと最終的に歯周病の進行や重症化に
繋がる可能性がとても高いです。
歯石取りには歯科衛生士のスキルを含めて痛みの可能性はある
ただ歯周病の進行、重症化抑制においては痛み以上に大きなメリットがある
この記事にて痛みの原因や可能性をご理解いただき
ぜひかかりつけ医院に行くきっかけになればいいなと心から思います。
以上参考になれば嬉しいです。 ^^

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