
私ちゃんと歯磨きしているのに歯医者に行くと
もっと歯磨きしてくださいって怒られるんです・・・
と思われる方・・・
ごめんなさい!!!歯科衛生士を代表して謝ります!
ただこれ怒っているんじゃないんです!
あなたにもっと良くなって欲しいんです!泣

そんなことはわかっているけど
毎回歯磨きの指導ばかりされるのはちょっと・・・
そうですよね・・・そうですよね・・・本当にそうですよね・・・
歯磨き指導ばかりされて怒られている気持ちになる・・・と言われるのも仕方ないです。
でも磨けていないところがどうしても気になってしまう私達なんです・・・泣
(私も新人時代検診に来られる方に毎回歯垢が残っている場所をお伝えし、歯磨き方法をお伝えし・・・と患者さんにしつこくお話していた時期がありました。泣)
結論・・・これは私達歯科衛生士が悪いと考えます。
私達は確かに、時には歯磨きができていない場所や歯磨き方法を患者さんにお伝えする
必要性や義務があります。ただこれだけではいけません。
私達が本当に患者さんにお伝えするべきなのは
「なぜ歯磨きをしないといけないのか」と言う理由なのです。
ここをしっかりお伝えしていなければ例え歯磨きをしてもらえたとしても
「やらされている」「言われたからやった」ということになり結果長続きしません。
私達が本当に患者さんに理解していただくべきは歯磨きの仕方ではありません。
患者さん自身が、今現在のお口の中の状態を理解すること。
その上で正しく歯垢を落とすことの必要性を理解し
虫歯や歯周病を「自分」で治そう、予防しようとすること。
私達はここをご理解いただくための説明をしなければなりません。
これが出来ないと、最初のお話にあった「歯磨きが出来ていないと怒られる」「歯磨きの話ばかりする」
という受け取り方をされてしまいます。
歯磨きをラクにする。【ジェットウォッシャーBVRES】
歯科衛生士が患者さんに本当に伝えたい事は歯磨き方法ではない
患者さんが自分のお口の中の現状を理解し
「自分で」虫歯予防、歯周病予防をしよう!と思うように働きかけること
以下から私達歯科衛生士が患者さんに本当にお伝えしたい内容を挙げていきます^^
- まずあなたのお口の中にどんな病気があるのかを理解してもらう
- 歯磨きのメリット あなたの歯の虫歯予防および進行抑制ができることを知ってもらう
- 歯磨きのメリット あなたの歯茎の歯周病治療および予防ができることを知ってもらう
1つずつ説明していきますね。
まずあなたのお口の中にどんな病気があるのかを理解してもらう
とにかく最初はこれです!
簡単に言うと自分が虫歯や歯周病になっているのか
またそれがどの場所で、どれくらい進行した状態なのかを知ること!です。
虫歯に関しては比較的その有無をすぐに歯科医師から説明され治療になることも多いですが
歯周病に関しては歯周組織検査やレントゲン撮影をしないと
歯周病の進行状態を知ることは出来ません。(この内容は以前の記事も参考にして下さい)
虫歯であれば予防しながら様子をみれるくらい軽度な状態なのか、歯のどの部分が虫歯になっていたのか、また歯の神経をとらなければならない程進行しているのか・・・など
歯周病であれば初期、中等度、重度どれくらいの状態なのか
奥歯、前歯どの部分が進行していて、左右差はあるのか
治療するにあたって歯石取りが必要なのか、歯磨き方法の改善だけで治癒するのか、そのどちらも必要なのか・・・など
今の自分のお口の中の現状を歯科医師より説明を受けて、病気の有無や進行状態を確認して下さい。
特に歯周病に関しては「痛みはなかったのに思っていたよりも進行していた・・・」
と思われる方もきっとおられると思います。
(これは歯周病が痛みなく進行する病気だからですが、この詳細もまた別記事にてお伝えしますね)
歯磨きのメリット あなたの歯の虫歯予防及び進行抑制ができることを知る
歯磨きには当たり前ですが大きなメリットがあり、一番のメリットがこの
「虫歯の予防及び進行抑制ができる」 という点です。
虫歯の原因は主に歯垢の中に住む虫歯菌(ミュータンス菌)です。
歯垢というのは柔らかい汚れではあるものの、歯ブラシなどの清掃用具を使用して
機械的に擦らなければ除去することは出来ません。
反対に言えば歯ブラシ、糸ようじ、歯間ブラシなどを使用し擦って落とすことができれば確実に
虫歯の予防、進行抑制に繋げることが出来るのです。
そしてここで重要なのは「歯のどの部分が虫歯になっているか」ということです。
何故ならばどこが虫歯になっているかによって指導内容が大きく変わってくるからです。
例えばですが・・・
・奥歯の噛むところが虫歯 ⇨歯ブラシの確認や変更、歯磨きの所要時間の確認、飲食物の確認
・歯の間が虫歯 ⇨糸ようじや歯間ブラシの使用、または歯間ブラシのサイズ変更
・歯が重なっている所の虫歯⇨歯ブラシの当て方(角度)の確認、糸ようじの使用
などなど・・・これは簡単にあげた一例ですが、お口の中の状態は千差万別です。
お伝えする内容は「あなたに起きた虫歯」もしくは「今後あなたの歯に起き得る虫歯」に対しての予防、進行抑制になります。
歯磨きのメリット あなたの歯茎の歯周病治療及び予防ができることを知る
歯周病の原因これもまた虫歯と同様の歯垢ではありますが、細菌の種類が違います。
歯周病の原因は主に歯垢の中に住む歯周病原菌(主にp.g菌、 T.f菌、T.d菌)です。
ただ取り除くべきは、虫歯と同じ歯垢です。
これは先ほどもお伝えしたように歯ブラシ、糸ようじ、歯間ブラシで機械的に擦って除去する必要性があるのですがこれを除去することはつまりは
歯周病菌を減らすことが出来る=歯周病の原因をなくすことが出来る=歯周病を治療しつつ予防することが出来るということです
これもまた虫歯の時と同様にどこの歯茎が進行していいるのか理解することで
歯ブラシを変更すべきなのか、糸ようじや歯間ブラシを使用変更すべきなのか、
歯磨き方法を変更すべきなのか指導内容は変わってきます。
上記を踏まえた上でお伝えすると
歯磨きが出来ている、つまり正しく歯垢を落とすことが出来ているという事は
ご自身の力で虫歯を予防し、歯周病を治療、予防することが出来ている状態ということになるのです。
ここを理解してもらえるか理解してもらえないかで
歯磨きに取り組んでもらう姿勢が変わってくると私は考えます。
ここが「歯科衛生士に言われてやらされている」と
「自分の病気を治療予防するために自ら行う」の違いになってきます。
歯磨きをラクにする。【ジェットウォッシャーBVRES】

いかがでしょうか?
お口の中に限らず「病気」のというものは原因不明なものや親からの遺伝など
自分ではどうしようもない事も多くあります。
ただ、虫歯や歯周病に関してはご自分の力で予防、治療をすることが出来ます。
(ただ歯の質や歯並びは親からの遺伝もあるため虫歯や歯周病もある程度の遺伝の影響は受けますが・・・)
最初に記載したように歯科衛生士の伝え方により
ご不満を抱えられている方がいるのは事実ですし
そこは私を含め反省し改善すべきことと思います。
ただこの記事を見てもらい私達が本来お伝えしたいことが少しでも伝わればいいな〜と
心から願っています。以上参考になれば嬉しいです^^
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