
子供が大人しく歯磨きさせてくれない!
乳幼児期はあるあるですよね・・・。泣
言葉がまだ理解できない時期や、仕上げ磨きを嫌がる、暴れる時期の
乳幼児期の仕上げ磨きは親にとってなかなかの苦行ですよね・・・。
正直私も毎日子供の仕上げ磨きが憂鬱だ・・・と感じていた時期が
ありました。(おいおい歯科衛生士・・・笑)
そこで仕上げ磨きのポイントと我が家で実際に行っていた方法を
お伝えしていきます!
その前に、そもそもの仕上げ磨きの目的は
「虫歯リスクの高い部位の歯垢をきちんと落とすこと」です!
ここを踏まえた上で、仕上げ磨きに大切な4つのポイントを挙げていきます。
仕上げ磨きのポイント
- 虫歯リスクが高い部位を中心に
- 短時間で磨く
- フッ素を使用する
- 終わった後はしっかり褒める

1、虫歯リスクが高い部位を中心に
上の前歯→奥歯が生えてきたらその奥歯の噛むところとほっぺた側→歯の間の隙間
何がなんでもとにかくこの部位を中心に磨きましょう!
ちなみに歯の隙間が狭い場合は糸ようじを使用します
(糸ようじについては糸ようじって難しいですよね?にまとめてあります)
極論この3点を磨いていれば虫歯に間してはokです^^
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下の前歯は磨かなくていいの?
と思われた方!そうですよね!ただ下の前歯は歯石という歯垢が固まったものが付着しやすいものの、唾液がよく出る部位なので虫歯リスクはとても低いのです。
そのため最悪この部位は最後にササッとで大丈夫です。
⚠︎反対に下の前歯に虫歯ができる状態のお子さん(大人も)は
虫歯リスクがすごく高いと考えて頂いて良いかと思います・・・
2、短時間で磨く
1で示した部位に絞ってピンポイントで短時間で磨いていきましょう。
この「短時間」という点を考えると
ある程度、寝かせて抑えてしまった方がダラダラと時間がかからず
子供達の嫌な時間を最短にすることができる場合もあります。
3、フッ素を使用する
フッ素とは市販されている大半の歯磨き粉に配合されている虫歯予防成分です。
このフッ素は正しく使用することで、有効性と安全性が認められたエビデンス(科学的根拠)のある虫歯予防方法であり、世界保健機関(WHO)をはじめ公的機関が活用を推奨しています。
使用量の目安は下図を参考にしてみて下さい。
年齢 | 使用量(写真は約2cmの歯ブラシ2)) | フッ化物濃度 | 使用方法 |
---|---|---|---|
歯が生えてから2歳 | 米粒程度 (1~2mm程度) ![]() | 1000ppmF (日本の製品を踏まえ900~1000ppmF) | ・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う。 ・1000 ppmFの歯磨剤をごく少量使用する。歯みがきの後にティッシュなどで歯磨剤を軽く拭き取ってもよい。 ・歯磨剤は子どもの手が届かない所に保管する。 ・歯みがきについて専門家のアドバイスを受ける。 |
3~5歳 | グリーンピース程度 (5mm程度) ![]() | 1000ppmF (日本の製品を踏まえ900~1000ppmF) | ・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う。 ・歯みがきの後は、歯磨剤を軽くはき出す。うがいをする場合は少量の水で1回のみとする。 ・子どもが歯ブラシに適切な量をつけられない場合は保護者が歯磨剤を出す。 |
6歳~成人・高齢者 | 歯ブラシ全体 (1.5cm〜2cm程度) ![]() | 1500ppmF (日本の製品を踏まえ1400~1500ppmF) | ・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う。 ・歯みがきの後は、歯磨剤を軽くはき出す。うがいをする場合は少量の水で1回のみとする。 ・チタン製歯科材料が使用されていても、歯がある場合はフッ化物配合歯磨剤を使用する。 |
歯磨剤のフッ化物濃度は高いほどう蝕予防効果が高いと考えられるが、飲み込みによるリスクを考え、年齢別の推奨をおこなっている。歯の形成期である乳幼児・小児に対しては、歯のフッ素症のリスクと5)、う蝕予防のメリット4, 9)のバランスを考慮する必要があり10)、メリットがリスクを上回ると考えられる利用法が推奨されており8)、本推奨もこれを踏襲した。
公益社団法人 日本小児歯科学会より引用
ここで注意したいのは使用量もさることながら、「フッ化物濃度」というフッ素の濃度です。
ただ歯磨き粉には濃度の記載があるものとないものがあります。これは大人の歯磨き粉も同じです。
乳幼児期の場合、上記に挙げた日本小児歯科学会が推奨している
フッ素濃度はいずれも900〜1000ppmという濃度です。
歯磨き粉や歯磨きジェルを購入される時にはこのフッ素が配合されているかどうか、また濃度も
必ず確認するようにしましょう。
以下の歯磨き粉は900ppm〜1000ppmの濃度を満たしていますので参考までに挙げておきますね。
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また、我が子の場合は歯磨き粉やジェルを使用した方が「おいしい」という理由で比較的穏やかに
仕上げ磨きさせてくれるようになっていきました。笑
これは好みや食への関心度によっても変わると思いますがこの「味」に期待して
色々な種類の歯磨き粉やジェルを試されるのも一つではないかと思います^^
4、終わった後はしっかり褒める
当たり前ではありますが、頑張ったあとはしっかり褒める!
我慢して磨かせてくれた時はしっかり褒めて明日の歯磨きに繋げていきましょう!^^
我が家の仕上げ磨きは・・・
以上仕上げ磨きのポイントをお伝えしたところで
我が家の仕上げ磨きの定番スタイルはと言いますと押さえつけて磨くです!
理想は下絵のような状態ですが・・・子供が嫌がって動いて磨きにくい場合は
体勢はこのままで、子供の頭⇨母の股の中で固定 子供の両手⇨母の両足で押さえる
というスタイルです。


もう少し良い方法ないんですか・・・?
と思われた方・・・すみません・・・^^;
ただ仕上げ磨きを嫌がって暴れるような状態であればある程度は仕方がないと考えています。
それは最初にお伝えしたように「虫歯リスクの高い部位の歯垢を落とす」という
本来の目的が達成されなければ仕上げ磨きをする意味がないからです。
・押さえつけはあくまでも歯磨き時間(子供の嫌な時間)を短時間にするため
・虫歯リスクが高い部位を押さえて、適切な量のフッ素を使用することで
仕上げ磨きの効果を高めよう!
少し大きくなってくると歯磨きアプリの使用や動画の使用で
押さえつけなくても少しずつ大人しく歯磨きできることが増えると思います。
それまでの間はある程度子供のためと割り切って仕上げ磨きをすることが大事ではないかと考えます。
以上参考になれば嬉しいです^^
⚠︎押さえつけることを推奨しているわけではありません。
お子さんの様子を確認しながら、怪我などにはくれぐれもご注意下さい。
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